尿管結石・水腎症 【体験談】その2〜痛みはいきなり絶頂へ〜

妻と子供たちに車で休んでいることを告げると、家族は書店へ入っていったのも束の間、痛みは絶頂へ向かいます。
運転席に座っていることもできず、色々と体勢を変えてもいるもどうにも楽になりません。車から出て外の空気を吸うが、目の前がもうろうとしてきます。
ベルトを緩める。ベルトを外す。ウエストのボタンと前ファスナーも緩める。帽子を脱ぐ。靴下を脱ぐ。何をしても痛みは改善しません。
車のドアを開けて座席へ前かがみになってみても、駐車場の柵にのたれかかってみても、痛みは強くなるばかり。
混雑する駐車場。人目を気にする余裕もなく、しかし、家族に迷惑をかけられない思いだけはあり、駐車場係のおじさんにだけみつからないように気にしながら、まさに強烈な痛みに『のたうち回り』ました。
バイキングで食中毒?食べ合わせ?などの思いが頭をかすめながら、長々と続く激痛。
この耐えどころのない痛みはいつまで続くのだろうか?
このまま死んでしまうのではないかと思われる程の痛み。いや、「このまま早くにでも死んでしまった方が楽・・・。」とも正直思いました。
夏の暑い中の駐車場で、左下腹部にこの時は謎の激痛。冷汗ダラダラです。
そのうち、もし食事が原因であるなら、排便をすれば改善に向かうのではないか?と、若干の思考がまわりました。
しかし、巨大な駐車場から店内のトイレまで行ける自信も何もありません。でも、このまま良くなる保障などどこにもありません。
そうこうしているうちに家族が戻ってくるかもしれない。探させてしまう。心配かけてしまう。
妻へ「トイレに行ってくる。大丈夫」と蚊の鳴くような声で電話した後、他のお客さんから見るとおそらく鬼の形相だったかと思いますが、なんとか店内のトイレへたどり着き、汚い話ですが、大便を試みました。



しかし、下腹部の痛みがひどく大便を振り絞る力も気力もありません。でも、終わらせたいことだけ願い決死の思いでふんばりました。が、結果便は全く出ず。
尚も謎の激痛が続く中、絶望感に襲われながら、覚えていませんがなんとか車へ戻り、「やはりダメだ」とただ事ではないことを妻に電話で連絡すると、すぐに家族が戻ってきてくれました。
戻る つづきます。
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